悪循環への価値観と幸せ循環への価値観 その1

私たちは、豊かな暮らし、豊かな生活の中に幸せがあると信じてきました。
経済的に豊かになると、思い通りの人生、幸せな人生、満足できる人生が訪れると思って、そこに向かって一生懸命に生きています。

★人よりもいい暮らしをしたい
★いい会社で、高い地位に付きたい
★金儲けをしたい
★お金に糸目をつけずにおいしいものを食べたい
★異性に、もてたい
★いつまでも若く美しくありたい
etc.

そして、経済が豊かになり、いいものが安くてすぐに手に入るようになりました。
私が小さい頃に、SF小説や漫画で読んだような世界になりつつあります。
たとえば

★テレビ電話で世界中の人といつでも話ができる。
★家にいながらにして、世界中から買い物ができる。
★本物そっくりの立体映像(3D)が家庭で見ることができる。
★夜も昼間のように明るい。
★24時間快適な家。
etc.

私の小さいころとは,その便利で快適な生活は比べ物になりません。
洋服や靴下やタイツに至るまで、穴が開いても継ぎあてで着ていましたが、今はちょっと行くと安くておしゃれで着やすい素材のものがすぐに手に入ります。お店も遅くまで開いています。
家に付くと快適な温度になるように、クーラーやヒーターをタイマー設定したり、携帯電話で外から操作で着たります。
寒さをこらえながら、吹きさらしの風呂場で出るに出られずに、お湯がぬるくなるまで入って余計体冷えてしまう…なんて経験を平成生まれで経験している方は貴重な体験をしていると思います。

体調不良で、病気になると、最新の機材で体の内面の隅々まで検査できるようになりました。
科学も発達し、昔わからなかったいろんなことが解明できるようになりました。

このように経済が発展し、文明が発達し、大変豊かで便利になった現在で、果たして、私たちの苦しみは無くなったでしょうか?


さてここで話は変わりますが、よく私たちが番う言葉で「四苦八苦」というのがあります。
もともとは仏教用語です。仏教の中の教えて、人間の持つ苦しみのことを言っています。

四苦は「生老病死」という、人間の逃れられない苦しみを言います。

・「生に対する苦しみ」
生きることの苦しみ。生きるというのは、楽しいことやうれしいことばかり続くものではありません。むしろ苦しいと思うこと、面倒なこと、嫌なことのほうが多いかもしれません。死にたいと思うほどの辛さの時でも私たちは生きていかねばなりません。

・「老に対する苦しみ」
最近の美容に関する商品は、本当にすごいです。1本でたくさんの役目を果たすBBクリーム。塗るだけで5歳は若返るようなカバー力の強いファンデーション。科学の発達はいろんな分野に活用され、アンチエイジング(若返り)の研究もたくさんされて、本当に実年齢より若い方が多くなりました。美魔女が簡単に実現できるのです。若さに対する執念は男女を問わずにすごいものがあります。それでも、老いることを避けることはできません。加齢に逆らって若くいれる人はいないと思います。その老いへの恐怖が若さに対する執念となるのでしょう。

・「病にたいする苦しみ」
どんなに医学に詳しくても、どんなに健康オタクでも、どんなに修行を積んだ人でも、どんなに気を付けていても、人は病気から逃れられません。なので、病気になりたくないという欲、病気を恐れる気持ちは、苦しみを生みます。どんなに医学が発展し、どんな病気も治せるようになったとしても、病気になるのでは…とか、再発するのでは…病原菌に感染するのでは…という不安から逃れられません。

・「死に対する苦しみ」
この話をすると、けっこう皆さんびっくりされるんですけど、「人間の死亡率は100%だ」って知っていましたか?
そうです。生まれたからには、死ぬ運命にあります。それは、誰も逃れられません。どんなに死を遠ざけようと思って頑張って生きてもせいぜい120年くらいでしょう。長いように思うかもしれませんが、永遠からすると本当に短いものです。
人の一生は結構短いです。そして確実に1日1日と死に向かって生きています。それは、どんなに修行を積んでも逃れられるものではありません。自ら命を絶つことはいけませんが、死なないことにこだわるのは、苦しみを増します。

それらの4つの苦しみを「四苦」と言います。
「八苦」は四苦にプラスして、あと4つの避けられない苦しみがあると言います。

・愛別離苦(あいべつりく)…愛する人と別れる苦しみ
 人は誰でも、愛する誰かと死別します。親であったり、子供であったり、かわいがっていたペットであったり…。
 また、本当に大好きな人と別れなければならなかったり、思いがかなわなかったり…。

・怨憎会苦(おんぞうえく)…怨み憎む人と出会う苦しみ
 人生の中で自分を傷つけるような人に必ず出会うものです。
 それが、意図的かもしれないし、知らずにやってしまったことかもしれません。
 人は、相手を赦せずにいるときに、苦しむものだと思います。
 そう簡単には赦せない出来事に出合うものです。

・求不得苦(ぐふとくく) … 求めるものが得られない苦しみ
 ほしいものがすべて手に入る人はいないでしょう。
 物質的には可能だとしても、不老不死や、場合によっては人が絡むとどうしようもないことはあります。

・五蘊盛苦(ごうんじょうく)…物質的、精神的、あらゆる苦しみ
 臭かったり、耳障りだったり、目障りだったり、痛かったり、苦しかったり、まずかったり…
 五感があるだけでも、人は苦しみます。
 また、精神的なストレスを完全に避けることはできません。
 生きること自体が苦しみを生みます。

この「四苦八苦」の音を数字で表すと「4989」になります。
4×9+8×9では、108になります。
仏教では、人間には、108つの煩悩(欲)があるとして、それを清めるために、大みそかに108つの除夜の鐘を鳴らすという説もあります。

そして、その欲があること自体が人の苦しみを生むとされ、その欲を無くしていくことが大切であり、そのために修行をします。つまり、修行とは、苦しみから抜け出し、苦しみのない、穏やかな人生に向かう方法ともいえましょうか。
こうしてみると、人間の苦しみは何千年も前から変わらすにあり、生活が豊かで便利になったところで、少しも苦しみから解放されていないように思います。

~つづく~
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プロフィール

くるりん 村上

Author:くるりん 村上
日本人が元々もっている内照するような感覚を日常に取り入れてみると、自分を客観視することができ、自分の考え方の癖に気がつき、見えてこなかった真実に気がついてきます。私たちのほとんどは、自分の人生を自分の足で歩いていないのです。世間体とか周りの人たちとか、みんな…という誰かの価値観の中で生きています。でも本来私たちは愛の存在であり、愛に包まれています。だから、私たちはもっと自由に自分らしく生きても、いいのです。
くるりんでいうところのインナーチャイルドとは?
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