山梨県四方津駅 大雪-その2

2014年2月15日㈯。この日の仕事は全てキャンセル。しかし、クライアントさんたちもそれぞれ雪対策があり、電車の運行状況もあり、どちらにしてもいらっしゃれない状況だったようだ。どこもかしこも雪が凄い。

1920143_521830261266050_26482526_n.jpg今回足止めになった四方津駅

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線路の雪がホームより高くなっている。歩いてむこうのホームまでいけそうだ。

今回のメンツはすごいなと思うのは、怒鳴り込んだり殴ったりという人がいないということ。淡々とちゃんと待つがわの気持ちを伝え、質問も的確にしている。大体の人が冷静に対応している。一人でも怒鳴ったり怒りまくっている人がいたら空気はいっぺんしていただろう。
待つしかない時間、いろんな人と話をして、妙な連帯間がでてくる。
食事は10時半くらいにカップラーメンの支給があった。身体が暖まる。しかしこれだけでは若い子は足りないだろう。
歩いて片道30分の1件だけあるコンビニにもうほとんど食料は残っていなかったようだ。昼過ぎに若い男性陣が自腹でお菓子を買い込んで来てくれてみんなで分けあって食べた。

新婚旅行で空港に向かっている途中の人、友人たちと海外旅行にいくために空港に向かっている途中の人、明日受験の人、友人に会うために東京に向かい足止めにあい、松本に戻りたい人、今日の仕事で行かれないと先方に電話をして怒鳴られている人、海外から旅行や仕事で来ていて足止めになった人、山口から登山に来ていて雪のため途中で下山してきた人、仕事でどうしても東京に戻りたい人…この時点でニュースにもなっていなかったので、事情を先方に納得してもらうのは結構大変だろう。数少ないコンセントを分け合い、充電しながら電話を何度もかけている人が沢山いた。仕事の電話をしている人もいた。
この大雪でこれまでの苦労が泡になってしまった人もいたかもしれない。

四方津駅は通常であれば、高尾駅まで20分ちょっとのところ。高尾まで行けば中央線は動いている。

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1m以上の積雪で歩くのもままならない。なんとももどかしい。

そしていい加減お腹が空いてきた午後3時。JRの方の説明では、緊急列車で雪かきしながらこちらに向かっているが、相模湖と鳥沢でも車両が足止めになっていて、その車両を整備し、相模湖の300人を救助してから四方津に向かうということだが、相模湖のあたりにものすごいふきだまりがあり手間取っていること、そこにあるポイントが凍って動かなくなっているということでどうやら、夕方までに帰ることができないどころか、今日帰れるかもわかない…ということがわかり、がっかりした空気が漂う。

夜の10時半、相模湖にいた300人は無事高尾行きの電車に乗り込めたようだ。いよいよこちらに向かってくるとのこと。しかし、作業が順調にいってもあと4時間はかかる。明日の電車は全て運休が決まっているという。
JRの方が地元の自治会に炊き出しのお願いと、泊まり込みになる時のために少し離れた公民館を借りたということを聞いた。すでに半分以上の人が座ることができずに空腹のまま20時間くらい立ちっぱなしだという状況を訴えてくれた男性がいて、とりあえず全員が座ることができるように、今から公民館に行かせてもらうように手配してもらう。
地元の方は夜の10時半から声を掛け合い、120人分の材料を集め、すいとんを作っていただいた。鍵をあけたり暖房を入れてくれたりと自治会の方にもお世話になった。夜中の0時半にやっとあったかいすいとんにありつける。芯から暖まる。気力が出てくるのがわかる。

それにしても、たくさんの人がこんなことがないと言葉すら交わさなかったであろう人たちのたくさんの出会いとふれあいがあった。その一方で布団に潜り一切の関わりを持たなかった人もいる。だいたい四方津という駅も始めてしった。

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自然が豊かない美しいところだ。人の縁とは面白いものだ。
状況はまったくもって暗い中、雪が降ったおかげで空気が澄んで、星空はとてもきれいだ。

すいとんを食べているとき、汽笛が聞こえた。緊急列車が来た。思ったより早い。
これから断線を治し、列車の雪を下ろす作業があり、さらに先の鳥沢の駅にいる6人を乗せて戻ってくるという。

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しばらく外で作業を見ていたが、寒くて中に入ると午後1時半くらいに席を譲ってくれた男性がいて、やっと座ることができた。座るとほぼ同時に爆睡してしまった。気がついたら駅員さんが呼びに来ていた。夜中の3時列車への乗車が始まる。配給の食料は緊急列車に積んであったので、乗る前に支給された。
席はぎゅうぎゅうだったが、疲れていたのであっと言う間に寝てしまった。ふっと気がつくと6時。
あれ?除雪したのに何でこんなに時間がかかるの?状況が見えない。周りの景色をみると、すごい雪。多い被さってくるよう。遠くの道路では数カ所小さい雪崩が起きて道を塞いでいるのが見える。除雪作業をしながら、ポイントの凍結でてまどっているよう。除雪してさらに電車が通った線路なのに、さらに除雪しなきゃならない状況ってどんな感じなんだって思うと、怖くなる。かなり危険でぎりぎりの状況で進んで居るんだろうと思う。

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無事高尾に着いたのが8時をすぎていた。
2012年2月16日㈰、10時半くらいに自宅到着。
雪は溶けて少ない。天気が良く暖かい。
あまりに普通の日常の違和感を感じる。
現実味がない。
家に付き、着替えてそのままベットで寝て、気がつくと夜の8時だった。
17日㈪は仕事が入ってなかったのでのんびりするが、なにをやっても無気力でふわふわしていた。
夕飯を作りながらやっと日常というか現実に戻った感じだ。
そして18日㈫、いつもの通りの通勤電車の中で急に胸からこみ上げる感情がある。
いつもなら嫌だなと感じる満員電車、なんでもない普通の日常…そんなことに感動している自分に驚く。
いろんな報道をみると、2日で帰宅できたのはまだましな方だったことを知る。
自衛隊の出動を検討している帰宅後のニュースで伝えていた。
当然あると思っている日常、いつもと変わらない明日…そんななんでもない日常がいつも通りにあることが、なんてありがたいことなのだろう。

それにしても、これだけの危険な状況で、自衛隊というのはなかなか動かないものなんだな。大体大変な状況の地域ほど情報を伝えることができないから、判断も難しいのだろう。それは仕方がないのだろうか。今回無事に高尾までたどり着けたが、運が悪ければ、雪崩に巻き込まれたり緊急列車が脱線してもおかしくない状況だったろう。未だに復旧していない地域の方、孤立した状態の方、道が危なくて買い物にも行けない方…1日も早く日常が戻ってきますように。

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プロフィール

くるりん 村上

Author:くるりん 村上
日本人が元々もっている内照するような感覚を日常に取り入れてみると、自分を客観視することができ、自分の考え方の癖に気がつき、見えてこなかった真実に気がついてきます。私たちのほとんどは、自分の人生を自分の足で歩いていないのです。世間体とか周りの人たちとか、みんな…という誰かの価値観の中で生きています。でも本来私たちは愛の存在であり、愛に包まれています。だから、私たちはもっと自由に自分らしく生きても、いいのです。
くるりんでいうところのインナーチャイルドとは?
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