その関係を創っているのは、会話です。

最近よくいろんな報道で目にして気になるのは「デートDV」「幼児の犯罪被害」という言葉です。
被害、特に性犯罪の被害にあわないようにするにはどうしたらいいのか、子供をどのように教育していけばいいのか…
場合によっては自分の子供が加害者になる可能性だって捨てきれない…
世のお母さん方は悩むと思います。
…すみません、私は母親の立場は理解できるのですが、いかんせん父親の立場を理解するのが苦手です。
なので、ここは母親の立場で書かせていただきます。

ある専門家によると、性犯罪被害にあいにくくするためには「自尊心の高い子」に育てることが大切だをいいます。
まさにその通りだと思います。また、被害にあった時に乗り越えやすいか、トラウマにしやすいかも、自尊心の高さに関係ありそうです。また、あらゆる犯罪の加害者に子供をさせないためにも同じように「自尊心の高い子」に育てることが大切と感じています。
しかし、親自身、自尊心の高い親は少ないと思います。自尊心の低い親はどうやったら自尊心の高い子を育てることができるのでしょうか?でも、自分のわかる範囲でしか育てられないというのが本当のところでしょう。
そうすると、たとえば「思いやりのある子」に育てたいと多くの親が思うのですが、「気の弱さ」「自己主張ができない」「NOと言えないだけ」「良い人に見られたい見栄っ張り」などとの区別がつきません。その親の指導のもとで育っているのですから、子供は誤った認識をもったまま大人になります。
「気の弱さ」「自己主張ができない」「NOと言えないだけ」「良い人に見られたい見栄っ張り」の人は一見優しそうに見えるので、そこに惹かれて付き合ったとします。でも、それらの人たちは我慢していることも多いので、気を許したとたんその人の前だけ豹変してしまう…よくあることです。周りの人の評価が高いだけに、自分が悪いのでは…とどんどん自分を追い詰めてしまうというのは良く聞くことです。

また、「どうして○○しないの?」という会話はよく、親子・恋人同士・夫婦の間で良くかわされます。学校での先生と生徒でもあるでしょう?
しかしこの会話、質問していますが相手に答えを求めていません。
うっかりまともに答えようなら、怒涛のごとく怒られるでしょう。
「言い訳するな!」ときつく言われるでしょう。
なぜなら、「どうして○○しないの?」「どうして○○するの?」という会話は、実は質問に対する答えを求めているわけではありません。
求めているのは「○○すること」、だけです。
それ以外のことは認めていません。
つまり、一見質問の形をとっていますが、「○○しなさい」という強い命令ということになります。
これは対等な関係のコミュニケーションではなく、一方的な命令です。
そして、○○しないことを、強く責めています。相手を責めるということは「怒り」になります。
怒りの表現は、時として暴力的に感じられ、恐いばかりに従いたくなります。

わたしたちはこのような会話に日頃から慣れてしまっています。
なので、普通の会話の中に含まれるその暴力性に気が付いていません。
知らないうちに、相手の求めることを察知して、それに応じるようにプログラムされてしまっています。
小さい時から家庭や学校で繰り返しこのような一方的会話に触れているため、パブロフの犬のように、言葉に含まれる命令を感じ取り、命令に従うようにいわば訓練されてしまっています。
それは、弱い子を保護するためには言うことを聞くので有効かもしれませんが、自分で危険を察知して自分の判断で危険を遠ざける訓練がされていないということになります。
そして、言うことを聞くことに慣れてしまうことで「自分にはできない」「誰かに守られないとだめなんだ」と頑なに信じてしまうことになります。
実際の危険に一人で遭遇したときに、どうしていいかわからなくなったり、頼る相手を間違えてしまったります。

また日頃から慣れしたしんだ、隠れた命令の会話をする人に親しみを覚え、付き合うようになり、また自分たちもそのような会話を日常的にするようになるでしょう。
つまり、相手の隠れた暴力性に気が付くことができません。
また自分の暴力性に気が付いていません。

「どうして○○しないの?」「どうして○○するの?」
そこには、相手の自主性や人間性を尊重するような気遣いが感じられません。
DVの可能性のある人と付き合いだし、さらに日頃の会話からDVに向かうような関係を作り上げていってしまうでしょう。
そして、暴力や望まない性的関係にも「求めに応じなければならない」というプログラムが発動されます。そして自分一人では「そこから逃れられない」と頑なに信じているので、行動をおこしません。
自尊心が高い人は、自分を本当に大切にしてくれる人がわかります。
また相手に求めることが少ないので、「どうして○○しないの?」という会話が少なくなります。
そして、必要があればそんな関係から逃れるよう自分で行動を起こせます。

性犯罪にあいかけて逃れた人に話しを聞くと、どうやったら切り抜けられるか…を考えて、チャンスが来たときに迷わず行動しています。相手の言うことよりも自分の判断を信じて迷わず行動するというのは、相手の命令を感じ取り従うプログラムがあったら、出来ないことです。
相手の強い命令より、自分の判断を信じ行動するには、自尊心、自己肯定観がないと難しいでしょう。

もしお子さんの自尊心を育てたかったら、まずは親自身の自尊心を育てなければなりません。
親自身の自尊心を高めるためには、自分が育ってきた環境を思い起こし、両親がお互いを尊重する会話をしていないな…と思ったら、自分で新たに学ばなければなりません。なにも考えなければ、両親がしていた慣れ親しんだ会話になじみを覚えますし、自分も使ってしまいます。
一度自分の会話の在り方を考えてみて、必要があれば変えてみる…そうするといろんなことが自然と改善いしていくことを実感されるでしょう。
まずは、日頃「どうして○○しないの?」という会話をしているのであれば、そこから、自分から、変えていきましょう。
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No title

確かにその通りだと思う。自分への自身のなさがあるとパッと行動に移せない。自尊心のある子供に育てるには、親からの褒め言葉や「出来なくてもいいからやってみな」というチャンスを与えてあげることだと思う。たぶん、親は時間にゆとりがないか、または世間の目を気にしすぎているのかな。そういう風に育ててもらえなかった人は、気付いた時から意識して行動してみて自分で試すしか答えが得られないような気がした

コメントありがとうございます

本当にその通りです。完璧な子育てができる親は世界中でいったいどれだけいるのでしょうか?現実には難しいと思います。だから誰でも、親に育ててもらえ無かった部分をもっているのです。その部分は自分が試行錯誤しながら、自分で育てていくしかないでしょう。大変ですが自分で獲得したものを持つこと自体が、自信につながり、自分を本当の意味で大切にする心を養うことにもつながります。
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くるりん 村上

Author:くるりん 村上
日本人が元々もっている内照するような感覚を日常に取り入れてみると、自分を客観視することができ、自分の考え方の癖に気がつき、見えてこなかった真実に気がついてきます。私たちのほとんどは、自分の人生を自分の足で歩いていないのです。世間体とか周りの人たちとか、みんな…という誰かの価値観の中で生きています。でも本来私たちは愛の存在であり、愛に包まれています。だから、私たちはもっと自由に自分らしく生きても、いいのです。
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