看取りと送るということの、お話し

ご夫婦でくるりんにいらっしゃっている方で、両親を家で介護し、最近お父さんを家で看取った方がいらっしゃいます。
痴呆症が進み、身体も弱ってきて、施設に入れることを周りから勧められるようになり、いろいろ調べて何が自分たちの家族にとっていいのかを考えたそうです。
ほぼ施設に入れることを決めかけたとき、たまたまあった講座に参加し、家で看取るという選択があることを知ったそうです。
お医者さんでも、ホスピスをやられている現場の方でも、自然な死の瞬間をご存じの方が少なく、そういった勉強をする場が本当に無いそうです。睡眠薬で眠ったままの状態で、様態が急変することもなく、いつの間にか亡くなっていた…ということも多く、在宅で看取るときの、家族に見守られて…ということがなかなかかなわないことの方が多いようです。

そんななか、そのご家族は、人の紹介で、在宅ホスピス医の内藤いづみ先生にお願いすることができ、管や機械につながれることもなく、自然な形で息を引き取る瞬間に立ち会えた…とおしゃっていました。事前にビデオで勉強もしていたので、「そろそろだな」という様子がわかり、そこに家族が居合わせることができたということです。

家で看取ることは、本当に大変だったけど、最後の親との時間はとてもいい時間だったということでした。
親の最後を入院させないということは、思ったより大変で、看護する家族はもちろん、他の兄弟や親戚の理解も必要で、しかも、サポートしてくれる専門医に、出会えるかどうかも重要です。

亡くなった後も今は病院から、火葬場に直送することも多く、その後の残された家族の乗り越え方が違うようです。
本当に大変だったけど、最後の時間を落ち着いた形で看取ることができたということで、後悔はなく、ただ故人との思い出に浸ることができるようです。自分たちが残された生をいかに生きるかということにも、つなげやすいように感じます。
しっかりと目の前の「死」と向き合うことは、自分がどう生き、どう死にたいか…につながり、とても大切なことだな…と思いました。

そんなことを思っていたら、今度は、坐禅会の後、住職からお葬式の話がでました。
坐禅会は、長野県岡谷市の久保寺で、毎月8日に行われています。
CIMG5776.jpg

今回住職は、お通夜があり、そこから帰ってきてのお話でした。
「最近は、なんでそんなに早く済ませてしまいたがるんだろう?家族葬に、直送に、密葬…。
手短に、簡単に済まそうとするけど、その人が生きた最後のお別れのとき。
そんなに早く焼いてしまわなくてもいいに…。」

どちらかというと、早く送ってあげなければ、いけない…というイメージがあるのですが、どうも、効率を考えてのようです。
5日とか1週間とか、ともにいてあげて、お顔をじっくりとみて、故人を偲ぶ。
世話になったと、いろんな人が合いに来る。
最後にお顔だけは見たかったと言われても、焼いてしまったら後の祭りです。

送ることを頼まれた和尚さんも、ただお葬式に行ってお経を読むだけではないそうです。
本来は、生きているうちに、仏門に入りますといういろんな手続きを経て、戒名をいただきものだそうです。
それをお亡くなりになってから行うそうで、しかも戒名を考えるときは、いろんな教えの中から、その方の生前を思い浮かべ、その方に合った字を選ぶので、そんなに簡単ではないそうです。
「少なくとも、自分はそうしています」
とご住職はおっしゃっていました。
なので、急に明日の午後とか言われても、間に合わせますが、とても困るそうです。
しかもちょっと寂しい感じがします。

密葬というも、もともとは、大きな本葬があっての、その前に身近な方で行うのが密葬で、本葬ありき…だそうです。
何十年も生きた証…ということで、たくさんの方に偲んでいただくのが、本来の形なのでは。
そうはいっても、経済的時間的事情があるのは仕方がないこと、せめてそのことを、まずはご住職に相談していただければ、それに合わせてなんとでもできると言うことです。
もう焼いてしまいました…と、事後報告で対応するのが、一番せつないそうです。

そう考えると、お墓があるお寺のご住職と、なんかの折に話をしておくことは重要なのではないかな…と感じました。
そのお寺のご住職は「送る」ということをどう考えて、どういう対応をしているのか…。
死んでからでは遅いです。生きているうちに、この方に送られたいか…を見定めておくことは重要なのでは…。

ということで、「死」ということについて、とても良いお話を続けていただくことができました。
「死」を知り考えることは、残された人生は人それぞれ違いますが、改めて、これからどう生きるか…ということを考えていくことにもなるのではないかと思います。
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くるりん 村上

Author:くるりん 村上
日本人が元々もっている内照するような感覚を日常に取り入れてみると、自分を客観視することができ、自分の考え方の癖に気がつき、見えてこなかった真実に気がついてきます。私たちのほとんどは、自分の人生を自分の足で歩いていないのです。世間体とか周りの人たちとか、みんな…という誰かの価値観の中で生きています。でも本来私たちは愛の存在であり、愛に包まれています。だから、私たちはもっと自由に自分らしく生きても、いいのです。
くるりんでいうところのインナーチャイルドとは?
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